Day29「擬態」

春は別れと出会いの季節である。 学生の頃から春はワクワクと期待をせずにはいられない季節だった。 何か新しい出会いがあるかな?誰と同じクラスになれるかな?どんな人と一緒に働くのかな? 昔好きだった人と思いがけず再会したりしないかな? 漫画「パー…

Day28「名もなき詩」

「韻を踏む」なんて、中学生のときは気にもとめたことがなかった。 韻、を初めて実感させてくれたのは、『名もなき詩』だった。 ある日父が、この曲を聴きながら言った。 「櫻井さんは韻を踏むのが上手だね」 どういう意味?と聞いた私に、父はこのフレーズ…

Day27「空風の帰り道」

『今日の日が終わる また来週に会える 「さよなら」は悲しい響きだけど 君とならば愛の言葉』 あと数時間で27歳の誕生日が終わってしまう・・・ そう考えていると、脳内にこのメロディが流れてきた。 憂いや哀しさを帯びた静かなメロディに櫻井さんの優しい…

Day26「Happy Song」

『少しだけ仕事をほっぽって もうどっか遠くに行こう 軽井沢 ハワイ いや エベレスト 世界中をひとしきり空想』 代わり映えのない毎日がいやになって やらなきゃいけないことから逃げたくて 現実じゃないどこかへ行きたくなることが、 きっと誰にでもある。 …

Day25「靴ひも」

私のパーカーについたヒモを見て、妹が言った。 「太いね。靴ひもみたい」 単語を聞いただけで、もうダメだ。 頭の中の音楽プレーヤーが、再生ボタンを勝手に押した。 「靴ひも」のサビが流れ出した。 『靴ひもを結ばずに 駆け足で飛び出して 停留所を通過し…

Day24「祈り〜涙の軌道」

「僕等がいた」は学生時代、一番好きな漫画だった。 出会いは、中学三年生のときだった。友達に借りて読んで、おもしろくて自分でも全巻買った。 実を言うと、私は大学時代、七美と同じく出版社で働くのを夢見ていて、東京に行けば心にわだかまっている彼と…

Day23「また会えるかな」

「あいつ今何してる?」 現在、テレビ朝日系列で放送されているテレビ番組である。(今日放送だった) 芸能人の学生時代の友人を探しアポを取る番組だが、卒業以来会っていないことが多い。 その番組で、「また会えるかな」が流れる。 この番組のために作詞…

Day22「Prelude」

あー、今日めちゃくちゃきついな。 そんな日は誰にでもあるだろう。(私はまさに今日がそれだった) 朝から体が重かった、とか、仕事で理不尽なことがあった、とか 理由はいろいろだと思う。 家に帰って、ソファに寝転んだり、ビールを一気飲みしたり きつい…

Day21「Melody」

「昔ほど雪が積もっても心踊らなくなったな」 朝から、妹(21歳)がふと呟いた。 昨日に続いて外は雪が吹雪いている。 公共交通機関は運転見合わせ。配達で来るはずだった荷物は遅延で届かず。 仕事に行かなきゃいけない人をうんざりさせているだろう。 だが…

Day20「あんまり覚えてないや」

Day20「あんまり覚えてないや」 朝、目を覚ますと、窓の外は白銀の世界だった。 そんなことを考えていると、頭の中にメロディが流れてきた。 『朝 目を覚ますと 焦茶色のフローリングに 君の抜け殻が落ちていて』 だから今日は、「あんまり覚えてないや」に…

Day19「口がすべって」

『流れ星が消える 瞬く間に消える 今度同じチャンスがきたら ( ? ) 願い事をしよう』 私が通っていた高校はカトリック系のミッションスクールだった。 年に一度、神父の話を聞く集会があった。 そこで神父が取り出したのが、「SUPERMARKET FANTASY」のアルバ…

Day18「Round About 〜孤独の肖像〜」

最近、悲しくて泣いていない。 理不尽に怒鳴られたことに対する怒りとか、仕事で失敗した悔しさとか、自分の中に湧き上がる感情を爆発させてエネルギーに変換するような涙なら流した。 でも、一人で、嗚咽を殺しながらしとしとと涙で頬を濡らした記憶が、5年…

Day17「未来」

就職活動を控えた妹が、毎夜毎夜、卒業後の進路について悩んで泣いている。 自分が大学生のときを思い返すと、就職活動に向けて周りの人はアピールするためのエピソード作りに必死だった。私も、然り。 別に就職活動のためにしたわけではないアルバイトとか…

Day16「The song of praise」

先月アルバムが発売されたばかりだから、新曲ばかり取り上げてしまうな、と思いながら、今日はこの曲について。 ある朝、テレビをつけたまま化粧をしているとき、微かに歌声が聞こえてきた。 毎日のようにミスチルを聴いているので、かなり耳は敏感だった。 …

Day15「Worlds end」

アルバム「IU」に収録されている曲。 先日、新しい年に入って早々東京を中心に緊急事態宣言要請、なんて暗い話題のニュースが流れた。 だから、明るい曲、ではなく、あえて「Worlds end」という、縁起でもない名前の曲について語っていこうと思う。 しかしこ…

Day14「Simple」

本日、2021年1月2日に、私の大大大好きなドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の 新春スペシャルが放映された。(拍手)(拍手) このドラマは、エリートだが女性経験のない自称プロの独身男性・平匡と、明るく前向きに現代の問題に立ち向かう等身大の女性・みくり…

Day13「SUNRISE」

新年、あけましておめでとうございます。 2021年がスタートして、一発目の曲はSUNRISEにしようと思う。 安直に、新しい日の出(初日の出)という意味と、不安が漂う世界に希望溢れる日の出を昇らせたいという意味を込めた。 2019年に開催されたライブ「Again…

Day12 「Documentary film」

2020年、最終日。 まさかの12年ぶりに、ミスチルが紅白出場! 素晴らしい年の締めくくりだ、と感極まりながらこの文章を打っている。 2020年は、東京オリンピックがあるということで 東京を中心にいろんなことが前向きに進んでいて おそらく誰もが希望と期待…

Day11 「Everything is made from my dream」

アルバムQに入っている曲。 一体、どれだけの人がこの曲をヘビリピしているんだろう。 昨日のI Can Make It と同じ理由で、私はこの曲が大好きだ。 今、身の回りにある電化製品とか消耗品とか すべてが、始まりは誰かの『夢』からだった。 ステキ。 でも、最…

Day10 I Can Make It

アルバムREFLECTION のNakedにのみ収録された曲で、当時学生だった私はお金がなくてDripしか買えなくて、この曲を知ったのはライブで、だった。 当時は何とも思っていなかったが、社会人になって、あと40年今の仕事をするの?と絶望に陥りかけたとき、密か…

Day9 Others

きみの指に触れ くちびるに触れ 時間が止まった 純愛の話かな、と思っていたら、歌詞はどんどんディープに進んでいく。 大人の恋愛で、きっとワケありの関係。 主人公が「僕」で、彼女の部屋に彼女の(おそらく本命の)彼の趣味のものが置いてある。 考えた…

Day8 Brand new planet

今日は、楽しい楽しいクリスマス! この曲が主題歌だった「姉ちゃんの恋人」もラストはクリスマスの楽しそうな雰囲気でしたね。 そして、Brand new planetがかなりマッチしていました。 ドラマの内容を彷彿とさせる歌詞だから、脚本を見てインスパイアされた…

Day7「Your Song」

2年前、この曲がリリースされたとき、 「なんだ、この素敵すぎる曲は?!」 と感動しまくったのを覚えている。 歌詞もメロディも、これまでのミスチルからしたら単調で覚えやすい優しい曲なのに 聞けば聞くほどハマって好きになる。 公開されたPVを毎日毎日…

Day6「彩り」

一年前、仕事を辞めて実家に帰った。 ドラマのシナリオに興味があって、通信講座を受講し始めた。 実地で勉強ができると思いテレビ関係に転職しようと考えていた。 でも、現実は甘くなかった。 マスコミで募集する人材は、ほぼ「実務経験あり」もしくは「AD…

Day5「いつでも微笑みを」

何年か前、某損害保険会社のCMで流れていた。 それまで、なんだか怖い歌詞だなあ、と敬遠していたが、テレビを見ていると無意識に聴くことが増えて、メロディめっちゃいいやん、と毎日のように聴いていた時期がある。 七年前、父方の祖母が他界した。 五年前…

Day4「GIFT」

なぜ、今日がGIFTなのか。 理由はない。 なんの法則性も脈絡もなく、ただただ頭に浮かんだ曲について語っていっている。 GIFTといえば、やはり思い出すのが 2008年の北京オリンピック。 中学三年生の夏だったなあ、と懐かしんでしまう。 オリンピックの会場…

Day3「turn over?」

令和2年9月15日、7月に亡くなられた三浦春馬さんの遺作「カネ恋」が始まりました。 そして、翌16日、つまり本日、主題歌であるMr.Childrenの「turn over」がサブスクで解禁されました〜!!! 仕事が忙しくてブログが更新できなかっただけなのですが …

Day2「しるし」

前回旅立ちの唄を書いた。 昨日(2020年8月19日)、ミスチルの新曲の発表があった。 どちらの主演も、三浦春馬さん。 だったら、しるしについて語るしかない。 「14歳の母」というかなり難解なテーマの主題歌なだけあって かなり歌詞も曲も悲しくて息苦しくて…

Day1「旅立ちの唄」

2007年、当時中学二年生だった。 まだ世間はガラケーで、携帯小説が流行していた。 その中の一つ、「恋空」が映画化された。 主演は新垣結衣と三浦春馬。女子高校生の壮絶な恋愛ストーリー。 もちろん、泣いた。 でも、それと同時に衝撃を受けた。 この主題…