Day16「The song of praise」

先月アルバムが発売されたばかりだから、新曲ばかり取り上げてしまうな、と思いながら、今日はこの曲について。

 

ある朝、テレビをつけたまま化粧をしているとき、微かに歌声が聞こえてきた。

毎日のようにミスチルを聴いているので、かなり耳は敏感だった。

「あれ、この声は櫻井さん?!」

すぐにテレビに目を移したが、天気予報中のBGMな上に、「ohoh,ohoh」と流れるだけで、肝心な歌詞が全くなかった。

そのまま次のコーナーへ行き結局、誰の何て曲かはわからずじまい。

ネットで調べて、確信を得た。

 

2020年の年末に放送された音楽番組で、この曲を披露する前に櫻井さんが

「歌詞がある部分が全然流れていなくて、、、」

と視聴者とまったく同じ目線でコメントしていたのには笑ってしまった。

 

この曲が収録されているアルバム「SOUNDTRACKS」の中で私は

「The song of praise」が一番好きだ。

働く人への応援歌であり

「彩り」を彷彿させるような歌詞であるが、「彩り」よりも泥臭さやがむしゃらさがあって

まだ世間的には若くて未熟な私の心に響いた。

 

『そう誰もひとりじゃないんだ 僕だって小さな歯車

 今なら 違う誰かの夢を通して

 自分の夢も輝かせていけるんだ』

 

ところで、この曲が流れる朝の番組で4月から人員編成が実施されるらしい。

新しく就任する女性アナウンサーは、かつてお昼のバラエティ情報番組にいた。今でも鮮明に覚えているが、彼女は朝の情報番組を、それも今回就任する番組の司会の座をずっと夢みていた。

その彼女が情報番組へ異動して、この春から念願の朝の情報番組に異動になったことは、すごいことだと感じた。

女性アナウンサー好感度ランキングを総なめにし、フリーにならないのかという質問には「採用してもらった恩があるから」と返していた彼女。

仕事に真摯に向き合っていれば、何年かかるかはわからないが自分の目指していた場所にたどり着けるのだと感動した。今いる情報番組も遠回りだったように見えるが、憧れだった場所に行く前の準備になったとも考えられる。

 

人生に無駄なことなんて一つもないのだ。

 

私は常々、人間関係で転職や辞職してしまうのはもったいないと思っている。

たとえ無意味に思えても、その会社で培った経験や知識は決して無駄にはならないし

どこかで活用できる日が来る。それに、ずっと同じ仕事を続ければ、自分なりに改良しながら改善しながらできるようになり、だんだんと仕事が楽しくなってくる。

だから、自分の行きたい道が見つかるまでは逃げずにそこに居続けるのが最善だと考える。

その仕事よりももっとやりたいことがあったとき、初めて違う道を探すのがいい。

 

『積み上げて 

 また叩き壊して

 今僕が立っている居場所を

 憎みながら

 愛していく

 ここにある景色を讃えて』