Day27「空風の帰り道」

『今日の日が終わる

 また来週に会える

 「さよなら」は悲しい響きだけど

 君とならば愛の言葉』

 

あと数時間で27歳の誕生日が終わってしまう・・・

そう考えていると、脳内にこのメロディが流れてきた。

 

憂いや哀しさを帯びた静かなメロディに櫻井さんの優しい歌声が乗る。

「空風の帰り道」はそんな曲だ。

 

誕生日だから、もっと明るいポップな曲を選曲しようと思っていたが

歌詞を見ると、この曲こそ誕生日にふさわしいんじゃないか、と感じた。

 

***

 

小さい頃は早くオトナになりたい、と願っていたけど

いざオトナになってみると、子どもの頃思い描いていたオトナよりも

全然かっこよくなくて、充実もしてなくて

いつまでも満たされない気持ちでいる。

 

まだ、納得できる自分じゃないのに

もう誕生日が来てしまった

 

25歳を迎えたあたりから、歳を取るのがこわくなった。

 

『悔やんでも 嘆いてても

 時間は過ぎてしまうから

 花や草木に習い僕ら

 黙って手を振ろう(バイバイ)』

 

 

でも、その一方で

またこうして、健康で元気に歳を取れたことを嬉しくも感じている。

 

『昨夜見たテレビの中

 病の子供が泣いていた

 だからじゃないが こうしていられること

 感謝をしなくちゃな』

 

 

悩みや不安があるのは生きているから。

生命を授けてくれた両親、先祖に感謝をして

悔いが残るような行動は慎み

自分のやりたいことに愚直に向き合う一年にしたい。

 

『からっ風が吹いたから

 ポケットに手を入れて歩くよ

 花や草木に習い僕は

 向かい風をうけて

 一人でバス停まで

 からっ風の帰り道』

 

 

 

2021/01/29