Day17「未来」

就職活動を控えた妹が、毎夜毎夜、卒業後の進路について悩んで泣いている。

自分が大学生のときを思い返すと、就職活動に向けて周りの人はアピールするためのエピソード作りに必死だった。私も、然り。

別に就職活動のためにしたわけではないアルバイトとか、論文発表会とか、ボランティアとか、いいようにいいようにストーリーを組み立てて話していた。

だから、アルバイトもしない、インターンシップも探さない、自分の強みを言えるようなエピソードもない彼女を見ていると、心配ともどかしさで、目が離せない。

二言目には、大学の選択を間違ったと嘆くから、余計に。

彼女はそんな自分の境遇を嘆きながら、どこか理想の企業が採用してくれると夢物語のようなことを否定しながらも少し信じている。まるで、この曲の冒頭のようだと感じた。

 

『名前もない路上でヒッチハイクしている 膝を抱えて待ってる』

『誰も迎えに来ない ちゃんと分かってるって だけどもう少し待っていたい』

 

人生はやり直しなんてできない

でも、まだ動けるなら、今いる場所を選択し直すことはできないけど、これから先の未来を少しだけ変えることはできるんじゃないか。

 成長するにつれ、いくつもの岐路を経るにつれ、未来の選択肢は減っていく

それが悲しいと思う前に。

 

『生まれたての僕らの前にはただ 果てしない未来があって

 それを信じてれば 何も恐れずにいられた

 そして今僕の目の前に横たわる 先の知れた未来を

 信じたくなくて 少しだけあがいている』

 

現実に不満を持って、過去に戻ってやり直して現実を変えるような小説やドラマがこの世には数多く存在する。名作も多い。

人々の共感を得られなければ同じ手法は用いない。つまり、過去を反省し現状を変えたいと願う人は多いのだろう。

以前、SNSでこんな記事を見た。(曖昧な記憶で申し訳ない)

「90歳の女性がバイオリンを習い始めた。彼女は60歳のときにバイオリンを習おうとしたが、今から習い始めてもあと何年できるかわからないから、と諦めていた。しかし、彼女はそのことを後悔していた。もしあのとき習っておけば、30年も弾けていたのに」と。

 

自分の限界を決めるのは簡単だけど、行動に移してみないとわからないことはたくさんある。

できないと思っていたことが意外と簡単だったり

苦手だと思っていたことが実は好きだったり

それで未来に新しい選択肢が増えるのなら、人生はもっと楽しくなる気がする。

もうちょっと、自分と向き合ってみて、自分を知る時間を大切にした方がいい。

 

『いつかこの僕の目の前に横たわる 先の知れた未来を

 変えてみせると この胸に刻み付けるよ

 自分を信じたなら ほら未来が動き出す 

 ヒッチハイクをしてる 僕を迎えに行こう』

 

今想像できる未来の自分の姿通りに進みたいか

それとも、少し勇気を出して何が起こるかわからない道を選ぶか

どちらを選ぶもあなたの人生だから

 

※ちなみに、この曲のMVには、まだ幼い綾瀬はるかさんが出演している 

 曲を聴くときは、ぜひYouTube公式アカウントを チェック!

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