Day1「旅立ちの唄」

2007年、当時中学二年生だった。

まだ世間はガラケーで、携帯小説が流行していた。

 

その中の一つ、「恋空」が映画化された。

主演は新垣結衣三浦春馬。女子高校生の壮絶な恋愛ストーリー。

もちろん、泣いた。

 

でも、それと同時に衝撃を受けた。

 

この主題歌を歌っているのはだれ?!

 

それが、私がMr.Childrenとの出会いだった。

 

旅立ちの唄は、当時は「恋空」の曲という前提があったから

登場人物の悲しいストーリーを歌っているようにしか聴こえなかった。

もしかしたら、そうなのかもしれない。

 

でも、そんなのどっちだってよくて、私は成人した今違う意味で聴いてしまっている。

 

初めての一人暮らしで、社会に揉まれて、会社のルールに縛られて、

(なんでこんな仕事やってるんやろ?)

なんて泣きそうな夜は何度だってあった。

 

そんなときこの曲を聴くと

夢と希望を持って社会に出た自分と今の自分の曲に思えてくる

「自分が誰か分からなくなるとき君に語りかけるよ」

「疲れ果てて足が止まるとき、少しだけ振り返ってよ」

「手の届かない場所で背中を押してるから」

 

でも、この曲はただの過去の自分からの激励ソングなんかじゃない。

私の一番フレーズはここだ。

 

「今が大好きだって躊躇などしないで言える そんな風に日々を刻んでいこう

 どんな場所にいても」

 

別に今の場所にいる必要なんてない

どこにいたって、過去の自分は今の自分の味方だから。

自分が自分でいられる場所への

 

「旅立ちの唄」

 

だと私は感じている。

だから、転職という小さな旅への勇気が持てた。

 

さぁ、どこへ行こう? またどこかで出会えるね

とりあえず「さようなら」